「写 真」は一期一会の宝もの 41



坂 の 上 の 城 と 雲

 今夏協同組合主催の道後温泉一泊旅行に参加し、松山城を見学しました。リフトを降りて城山山頂まで炎天の下、明治の時代に秋山兄弟や子規、漱石なども歩いたに違いない階段や坂道を、感慨に耽りながら歩きました。

 日本の城について少し調べて見ました。国宝は、姫路、松本、彦根、犬山の4城、重要文化財は、松山、弘前、丸岡、松江、備中松山、丸亀、宇和島、高知の8城でした。これら12城以外の城は、近現代に造られた模擬城なのだそうです。

 戦国から江戸時代にかけて造られた2万6千もの城が、明治維新時には260ほどになり、明治2年、廃城令が出され多くの城が破壊されました。第2次大戦では、広島、名古屋、岡山、福山、大垣、水戸城など国宝級の城も焼失しました。現存している上記12城は戦火を免れ、全て地元の人たちが保存を強く望んだ熱意の賜なのだそうです。

 下の写真は、道後温泉本館前で、一発でみごとなポーズを決めてくれた若者ペアです。

                                       栗原 眞純

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