「写 真」は一期一会の宝もの 46



フ ィ ヨ ル ド を 楽 し む

 2010年夏、7日間のノルウエーフィヨルドツアーに参加しました。

 ベルゲンからトロンハイムまで2泊3日をかけてノルウエー西岸のフィヨルドを大型船でクルーズしながら、フィヨルドの幅が狭くなってくると小型船に乗り換え、更には港からバスでフィヨルド周囲の山々を巡るというものです。

 また、陸上からは山岳鉄道を利用して要所要所で停車しながら数時間、今なお氷河の残るフィヨルド山岳地方の眺めを車窓から満喫することもできました。

 フィヨルドは数百万年かけて氷河が河底を削り、1,000mを超える深くて広い谷が作られ、そこへ海水が入り込んで大小様々の入り江(フィヨルド)となったものです。

 海岸線の延長は2万kmを超え、その独特な谷の景観と、断崖絶壁の山々が海面に映し出される美しさが人々を魅了させます。

 今回の旅で私が最も美しいと感じた風景は、入り組んだフィヨルドに囲まれて出来た小さな町や村の風景でした。

 水と森の中に点在し、周囲の風景と見事に調和した家屋のたたずまいや、のどかな牧場の風景に安らぎと感動を覚えました。世界遺産、ブリッゲン地区のある港湾都市ベルゲンもフィヨルドの一部です。

 下の写真はトロンハイムの古い町並みと船上から眺めたフィヨルドです。文中の下線のある部分をクリックするとそれに応じた風景が見られます。                       
                           栗原 眞純

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