「写 真」は一期一会の宝もの A

サ ギ が 舞 う

 

 飛ぶ鳥の撮影には望遠レンズ付きのカメラが必要です。ピント合わせをカメラまかせにして撮影する際には、被写体が常にファインダー内のフォーカススポットに来るようにして鳥を追い、ここぞと思う瞬間にシャッターを切ります。

 別法としてピント合わせをマニュアル設定にして最初から30m程度にピントを合わせておきます。そして焦点深度が深くなるように、f 値.を11以上に合わせ、シャッター速度が遅くならないようにISO感度を1600以上に上げます。そして気持ちを、「フォーカスポイントを飛んでいる鳥に置くこと」だけに集中しながら撮影すると良い写真が撮れる確率が高くなります。カメラはVRズームレンズ付きのニコンD200を使いました。カメラ背面の液晶画面を見ながらの撮影は動体撮影には向いていないようです。



 写真は初夏、サギの巣が沢山ある山科区勧修寺で撮影したものです。白いのはコサギ、黒っぽいのはアオサギです。この二枚の撮影に二時間余りかかりましたが二時間で撮れたのは幸運とも言えます。

 将来オートフォーカスのレスポンス性能が飛躍的に良くなり、それに被写体の自動追尾機能が加われば、高速で予測のつかない動きをする被写体の望遠撮影も格段に楽になることでしょう。

随筆集目次へ