「写 真」は一期一会の宝もの C

ラ イ オ ン ファ ミ リ ー

 ライオンを撮ろうと動物園へ行っても、肝心のライオンは檻の中、檻が邪魔になって良い写真はなかなか撮れません。外では木陰でじっと寝そべっているか、それに遠すぎて超望遠レンズ無しでは撮影できないなどで思うように写真を撮れたことがありませんでした。特に雄ライオンはいつも悠然としていてなかなか動いてくれません。

 平成19年4月、保事協フォトクラブ恒例の一泊撮影旅行の途中で和歌山県白浜のアドベンチャーワールド内サファリワールドへ行って来ました。

 猛獣たちを近くで見るために各種の安全で快適な乗り物が用意されていましたが、私はカメラぶれで多分良い写真が撮れない乗り物からの撮影を敬遠して、サファリ内を歩いてみることにしました。

 しかし、歩いてライオンの近く、カメラのズーム写程範囲まで行けるかどうかの確信は全くありませんでした。むしろ危険なライオンにあまり近付けないように何らかの方策がとられているだろうと思っていました。

 ところが、幸運なことに、ライオンが集まっている所から少し離れたところにジープが一台置かれていてその中からフロントガラス越し30メートル位の所にたくさんのライオンを見ることが出来たのです。

 丁度前年の12月末に、愛浜♀、明浜♂というパンダの赤ちゃんが生まれていて、多くの人たちがその赤ちゃんパンダを見ようとパンダランドへ行き、そこには数時間待ちの長蛇の列が出来ていました。

 そのせいもあってか、ライオンを歩いて見に来る変わり者はあまり多くなく、ジープには私以外には殆ど人が来ない状態だったので1時間余りもライオン親子の生態を観察しながら写真を撮ることに熱中出来ました。

 逆光での撮影だったので肝心のライオンが暗くならないように露出補正を+1とし、ズームレンズ望遠端(35mmカメラ換算300mm)での手持ち撮影のためISO:1600にしてf 6.3 1/1250秒で撮影しました。

 私のホームページの「随筆集」の「ライオンファミリー」にはこの写真に写っている子ライオンたちが元気よく戯れあっている数枚の写真も載せて居ります。動物好きの方はどうかご覧になって下さい。

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