「写 真」は一期一会の宝もの L



人 が 居 る 風 景

 私が一番撮りたいのになかなか撮れない写真は「人が居る風景」です。人と風景が渾然一体となって、見る人の心をなごませてくれるそんな写真です。

 人物を入れて風景写真を撮ると、主題がどちらかにかたより勝ちでなかなか思うような作品にならないのが実情です。今回はその中から比較的ましなものを選んでみました。

 もっとも、プロ写真家の大半は主題がはっきり分かる写真を好まれます。私は少しばかり道を間違えたのかも知れません。

 伏見医報2005年1月号の「会員のひろば」に、いつか富士の写真を医報に出させて頂きますと書きましたが、それが今回の写真で実現出来ました。

 上の写真は5月の連休に朝霧高原で撮影したものです。こいのぼりと富士を若い女性が写生しています。乳牛が美味しそうに草を食んでいます。

 もう一枚は、精進湖畔で富士に見とれている二人です。本来ならこの位置から富士を撮ると、湖の向こう側にあまり美的でない丘陵や繁みが写ってしまうのですが、この時も突然湧き出た濃い霧が、それらを上手に隠してくれました。良い写真を撮るには努力や執念も必要ですが半ば以上はラッキーのお陰だと思っています。

随筆集目次へ