「写 真」は一期一会の宝もの O



藍 よ り 蒼 く

 1970年初夏、ネバダ州周辺を写真を撮りながらドライブしたことがあります。その時見たタホ湖の、心が洗われるような美しい光景は忘れることができません。

 あたかも白い雲の形をしたUFOが現れたのかと思わせてくれたひとときでした。美しさに見とれていたためか、この美しい風景をたった3枚しか撮っていませんでした。その中の一枚です。

 もしかしたら本当に他の星からきたエイリアンだったのかも知れません。彼らの高度な能力からすれば重力を制御し、雲の形に姿を変えて地球見物をすることなど簡単なことでしょう。

 タホ湖はシェラネバダ山脈のネバダ州とカリフォルニア州の境界、海抜1900mの所にあって周囲110km、最大深さ505m(びわ湖は周囲235km、最大深さ104m)、バイカル湖、摩周湖と並ぶ透明度の高い湖です。周辺はスキー、ゴルフ、乗馬、ローラーブレード、キャンプ、カジノなどが楽しめる有数のリゾート地になっています。

 この写真は1980年、当時伏見医師会の年中行事だった「医芸展」に出品させていただいた作品なので、今回このページに載せるのを少しためらいました。しかしその後数十年間これに匹敵する美しい湖の写真が撮れたことがなかったのと既に当時の「医芸展」をご存じない方も大勢居られることと考えて、敢えて掲載させていただきました。お許し下さい。


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