「写 真」は一期一会の宝もの D

ま な ざ し

 今回は女性写真です。京都は祭りの行事が多くその度に美しく着飾った女性達が登場します。写真は昨年秋の時代祭で行列が出発する前に平安神宮で撮影したものです。

 女性撮影で難しいのは、@気に入ったモデルを 見付けること、A折角見付けたモデルさんに、撮ってもいいですよと思ってもらうことです。

 行列が出発するまでに時間があったので色々撮影しながら作品になりそうな女性を捜しました。 バイトで来ていた女子大生らしい優しそうな人が馬と一緒に居るところを見付けたので、まず馬と仲良くしているところから撮り始めました。

 撮るときには「ちょっと撮らしてね」と断ってからカメラを構えます。この時点でいやな顔をされたら素直に引き下がることです。今回は幸い笑顔で応えていただけました。この写真には殆ど写っていませんが、馬がとてもなついていて女性と馬との交流シーンだけを撮っても充分作品になりそうな雰囲気でした。

 「あなたはとてもフォトジェニックだからきっと良い作品が出来ますよ、うまく撮れたら雑誌やホームページに載せるかも」などと喋りながら撮影を続けました。


 女性写真を撮るときは出来るだけ会話を楽しみながら撮った方が硬さがとれて良い結果が得られます。右の写真も話をしながら撮影したものです。

 百枚近くも撮影しましたが、馬と一緒に撮影した別の写真と共に写真専門誌、デジタルカメラマガジン2007年1月号と2月号に入賞、掲載されました。

 一つ心残りなことは、こちらの名刺は渡したのですが、彼女の住所氏名を聞いておかなかったことです。万に一つでもご存知の方がおられて教えていただければきちんと額装してプレゼントさせていただくつもりです。
                                                

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